ちなみに。

ルルーシュの情報処理の能力が抜きん出ている事をスザクは知っていた。
知ってはいたが、スザクだって5年間軍隊にいるのだ。そちらの方面だって、十分に鍛え上げられている。
ルルーシュがブリタニアに見付からない様に、どんなにその存在を消したって、スザクには見つけられる自信があった。
熱意が違う。根性が違う。ついでに嗅覚も違う。
ルルーシュの事なら誰にも負けない自身がある。
――筈、だった。





【途中経過。ムリっぽいです。】

ぶっちゃけ丸5日を過ぎてもスザクはその影すら見つけられなかった。
考えてみれば当たり前である。
スザクは4、5年前からこういった技術を習ってはいたが、ルルーシュはスザクと出会った頃から既に大人顔負けの技術をマスターしていた。年季が違う。しかも向こうは皇室直々の英才教育。
おまけにルルーシュの側にはナナリーが居るはずだ。
自分一人なら兎も角、ナナリーの為ならば常識を超越した能力を発揮するのがシスコンという生き物もといルルーシュである。跳び箱とべないくせに、むしろ人としての限界を軽く3段跳びぐらいはしてみせる。
その愛しの妹を護る為にも、ルルーシュはありとあらゆる手を使ってブリタニア本国側に自分達の居場所を掴ませないに違いない。
そして悲しいかな。
今現在その所為でスザクもルルーシュを見付けられずにいる。
完璧に見えて、その実うっかりした所の在るルルーシュだ。穴はある!と僅かな望みに賭けたスザクであったが、今回の場合、その「うっかり」はどうやら『スザクにさえ居場所がわからない。どうやって連絡取らせればイイのかな』的な「うっかり」であるらしい。
この場合、ルルーシュの方からは好きに接触が出来たのだろうが、そんなの何時になるか判ったものではない。
5年待ったって音沙汰無いのだから下手すると10年以上待つ事になりかねない。
そもそもロイドや教えてもらった噂のみで存在を匂わせた時点で、スザクからの接触を待っていた節がある。
(ルルーシュは恥ずかしがりやだからなぁ)
照れて目元を赤く染めたルルーシュを思い出してスザクはうっとりする。
うっとりして、現実に還った。
スザクからの連絡を望んでいながら、その為の情報を全て消しているのはルルーシュ自身だ。
(こーの、うっかり屋・さ・んっ!)

枢木スザク16歳。だんだん壊れてきました。





【結果、裏ワザ使いました。】

『こおーんにっちわぁー! ご指名、あっりがとうごぉざいまーすっ!』
「あのすいません。ほんとごめんなさい反省してますからお願いですからさっさと教えて下さい。」
『何をですかー?』
「これからはちゃんと真面目に遣らせて頂きます。テストだってきちんと受けますから」
『ランスロットに乗ってくれるっか、なぁー?』
「乗ります乗りますパーツの一つとして馬車馬の様に働く所存ですから何なら技術部への部署変えにも応じますので教えて下さい。」
『教えちゃダメって言われてるんだけどなー。』
「バレませんから大丈夫です。もうここ1週間近く本気で不眠不休なんで限界なんです」
『体力値は高いのに?』
「体力は大丈夫なんですけど頭の方が限界ギリギリなんですあぁそう言えばルルは昔から俺の事体力バカって言っててその時の顔がホントに可愛くて負けず嫌いなものだからいつも俺に」
『あーハハっ!壊れ始めてるよー、枢木一等兵ー』


結局『アッシュフォード家』というところが後ろ盾だった事と、完全バリアフリーな学校が在る事だけ教えてもらえました。








2006.12.01 1週間の死闘。(一人相撲とひとは言ふ)end