世界を変えるとか、そんな事は本当はどうでもよかったんだ。
きっと。
ただ、俺は俺の罪を正当化できる理由が、未来が欲しかったんだ。
誰も俺を裁いてくれないなら、せめて肯定して欲しかった。認めて欲しかった。間違いでは無かったのだと。
それだけだった。


――その程度のものだったんだ。


世界、なんて。





2007.08.03 その比重 end