僕の親友の彼とは、余り付き合いが長いとは言えません。けれど逆に8年前からの付き合いだとも言えます。実際に一緒に過ごした期間は長くはありませんが、後者の方がより親密そうな雰囲気があるので、8年前からの付き合いだと言わせて下さい。(そういえばこんな風に「8年前からのお付き合いです」とクラスメートの一人に言った所、「な、なに、おおおお前等付きあってんのーっ?!」と叫ばれました。言い表し方が間違っていたそうですが、あの時の彼の顔は凶悪に可愛くて最悪に怖かったです。ブリタニア語って難しい。)

彼はテロリストです。

テロリストです。ラヴ・ハンターとかラヴ・テロリストとか学園恋愛群像劇で遊び人の学生が名乗りをあげるようなテロリストではなく、爆破テロとか自爆テロとか犠牲が付き物なあのテロリストです。
軍人の僕が言うのもなんですが、血みどろの光景や悲しみばかりを生み出すテロリストという人種が僕は大嫌いです。
特に彼はそのテロリスト達のリーダーです。
ゼロ、と。彼は名乗っています。
僕がずっと、ずっと憎んできて、殺したくて仕方なかった男です。
彼の存在と、あの男の存在をイコールで結び付けてからは苦悶の日々でした。
いまでも、納得していません。
でも僕は頭で考えるより体が先に動いてしまうタイプの人間なので(彼曰く「体力バカ」だそうです。でもこれって別に頭脳面について何も触れてませんよね?)戦場で彼を見つけると動きが鈍ってしまいます。
それだけならまだ良かったんですが、つい先日、公衆の面前(軍の方々と黒の騎士団の面々です。一般人ではありません)で、彼を庇ってしまいました。
ゼロの姿をしている時に。
ついウッカリ。
本当に、ウッカリ庇ってしまったんです。
その時の戦場のすべてが止まった空気は、今でも身体に突き刺さるようです。
僕自身、彼の行動には何一つ納得なんてしていないのに、反射的に体が動いてしまったんです。
そんな訳でもうすぐ僕は2度目の軍法会議にかけられる所です。
そのまま速やかに今度こそ死刑が執行される流れになると思います。
折角騎士にして下さったのに、忠誠を護れず申し訳ありませんユフィ。
デヴァイサーとして中途半端なまま終わってしまってごめんなさいロイドさん、セシルさん。
今週末の決裁の書類の手伝いが出来なくなってごめん、今まで仲良くしてくれて有難う。生徒会の皆。
ナナリーは身体に気をつけて。僕の死が君に少しでも優しく伝わるように願っています。

あと、ルルーシュ。

君には、何て言葉を遺せば良いのか、判りません。
正直、未だに混乱しています。
でも、これだけは確かです。



君は俺の大切なひとです。



それでは行ってきます。
皆さん、どうぞお元気で。











……。

ん?
なんかやけに騒がし――、
え?!
な、んでロイドさんがル、ぜ、ゼロと一緒にいるんですか。
え、ていうか何で俺はまた君に抱えられて、いるん、だ?
君あんなに腕細いくせに以外と怪力だよね。
おおおおうおわぁっおおお姫さま抱っこはマジ止めてくださいまじでマジでマジに!!

「おほほほほー、オヒメサマの救出は成功ですねー皇子サマー。ざぁーんね〜んでーしたー」
ななななにが残念なんですかっむしろここはおめでとうじゃ、
「本当に大丈夫なんだろうなロイド」
「だぁーい丈夫ですよーっ!で・ん・かっ!あの人は貴方に弱いんだからぁ」
何がどうなってこうなって大丈夫なんですかっ!!
声がでねぇよチクショウめ!

「諦めろスザク。特派は丸ごと黒の騎士団が貰い受ける!」


 そ ん な バ カ な ! ! !






…。

追伸。

地獄の父さん。
そちらはいかがですか。
貴方が殺そうとしたルルーシュはあれから美しく、危険に成長しました。
僕らの恋情みたいな友情は今でも続いています。
彼はテロリストになりました。

俺も明日からテロリストです。








2007.02.01 僕の親友を紹介します。end